
「根気よくやり続ける力がないので、どうしたら身に付くか知りたいなぁ」
「三日坊主を治したいなぁ」


「「継続する力を伸ばすのはこれ」がたくさんありすぎてどれがいいかわからないよ」
このような悩みはありませんか?
この記事では、「GRIT やり抜く力」という本を紹介します。
本書の結論を学ぶことで、物事をやり抜く「継続する力」を伸ばすことができるからです。
「継続する力」を伸ばす際に、あれもこれも学んだとしても覚えてられないし、続けることは難しいです。
本書では、明快な結論を、ポンっと1つにしています。
本書で示される1つの結論さえ、頭に入っていれば「継続する力」を伸ばしていけます。

何か継続してやりきるのは、けっこう大変なことですよね
Contents
●「GRIT やり抜く力」で一番言いたいこと

本書の結論にして、最大の主張は、
「やり抜く力は、長期の目標に向かって「情熱」をもって「粘り強く」取り組むことで身につく」
になります。
その他のポイントとして
・やり抜く力は、才能は関係はない
・IQ(知能指数)とやり抜く力に因果関係がない
・成功体験をとにかく積むことが大事
・GRITをもっている集団に身を置くこと
大人でも、子供でも「今日から」「やり抜く力」を身に着けていくことが可能だということです。
「才能もIQも関係ない」となりますと、本当に今日今すぐ始めた方から「やり抜く力」は身に付くことになります。
「はい、これ」と一つに示してくれたので、取り組みやすいですよね。
●「GRIT」と「努力」の違い
日本で言うところの「努力」とよく似ていると感じませんか?
結論を先に述べますと、
・日本の「努力」は、好き嫌い関係なく「歯を食いしばって」頑張る姿
・「GRIT やりきる力」では、まず「好き」「興味」をもつことをスタートとする
「GRIT やり抜く力」は全米で話題となりましたが、実は言葉を変えると我々日本人にはおなじみの言葉になります。
「努力」と「GRIT」は、明確に1点異なります。
結論で述べました、最初の部分「情熱」がカギとなります。
「情熱」とは、「物事に対して気持ちが燃え立つこと、またはその気持ち」と定義されています。
つまり、「好き」だから「打ち込む」という意味になります。
日本の「努力」は、この前提になる「好き」を無視する傾向にあります。一方で、「GRIT」では、「まず好きかどうか」が大事とされるのです。
●読むべき価値3点
・ ニューヨークタイムズ ベストセラー上位ランクインの作品
・「やり抜く力」研究の第一人者による著作であること
・「へぇ~」で終わらず、今日からの行動に落とし込めること
以上3点、簡単に説明します。
・ニューヨークタイムズ ベストセラー上位ランクインの作品
2016年に発表。話題となりベストセラー。
「ベストセラーには理由がある」とよく言われます。
本書を読んで「やる」「やらない」はともかくとして、目を通すことは価値があります。
確かに一部、「冗長だな」と感じる部分もあるため、読み終わった読者の感想は様々。
(結論までが長い!)
という意見も的を得ているところもあります。
・「やり抜く力」研究の第一人者による著作であること
著者は、アンジェラ・リー・ダックワースさん。
アメリカの学者で心理学者。
ご自身の中学教師時代の体験からスタートし、のちに「GRIT」の研究結果を発表しました。
・「へぇ~」で終わらず、今日からの行動に落とし込めること
「やり抜く力は、長期の目標に向かって「情熱」をもって「粘り強く」取り組むことで身につく」
というシンプルでありながら行動に移せやすい結論がポイント。
IQを重視するアメリカでは、驚きをもって迎え入れられた「GRIT」ですが、「努力」「根性」が好きな日本人としては、馴染みがある。
●本書の良い点3点にまとめ
・結論が真新しい新発見ではないこと
・豊富な事例で、文章自体も分かりやすい
・速読で読めること
以下で、簡単に解説します。
・結論が真新しい新発見ではないこと
あなたは、本書の結論を見て、

「なんだかありふれているなぁ」
もっと真新しいものが出てくるかと思った

そんな感想かもしれません。わたしもそうでした。
「継続UPのための方法」が世の中ありすぎています。
大事なのは、結局なにやっていいか分からないところに、
どこかできいたことあるような馴染みのある回答をひとつだけにして出したこと。
・豊富な事例で、文章自体も分かりやすい
とにかく事例が多い。
文章もやわらかいので頭に入りやすい。
筆者が大学教授ということで、「難しいかも」と覚悟していましたが助かりました。
事例自体も種類も多岐にわたり、読んでいておもしろい。
・速読で読めること
速読の技術がある方なら、ササっと読めます。
私自身は、速読と言っても読むのが遅いですが、3時間ほどで読むことができました。
速読で読むと、数日後忘れてしまうことも多いですが、この作品はそうではありませんでした。
結論がシンプルでブレていないので、本書全体の軸がしっかりしている。速読という乱暴な読み方でも頭に入ります。
●やり抜く力を使った私の方法を紹介

私が「やり抜く力」、本当に身に付くか実験してみました。
実験
・ なかなか読めずに積んでいた本を読んでみました。
・ 元々興味のあった「投資本」であること
・「長期の目標」ということで、期限は区切らない
・「粘り強く」ということで、一日一回本を開くことを最低限の目標にした
実験結果 一か月で本を読むことができました。
今回使用した本は、数年前に買ったのですが私には難しい本でした。
何度も読んではやめて、また期間を開けて読んではやめての繰り返し。

多分、一生読み終わらないだろうなぁ・・
今回の実験で、「GRIT」で学んだことが効いたのは、
「一日一回、本を読めなくても開くだけでいい」
という自分ルールでした。
実際、やってみると本を開けば、だいたい読みたくなるもの。しかも、「期間を区切らない」という自分ルールのおかげで、

今日はよむのや~めた
でも、罪悪感が全くない。
こんな調子で続けることができ、読み終わることができました。
「ダイエットが続かない」「勉強が続かない」、こんな方の参考になればうれしいです。
●GRITを子育てに使う
私のような一般家庭の子育てで、「GRIT」を使えるようにまとめました
家庭で使えるGRITまとめ
・まず「好き」「興味」があるか
・黙って見守る(失敗させる)
・成功体験を小さくてもいいので積ませる
・GRITがある人の集まりに入れる
娘の水泳教室がずっと続いているを分析してみる。
監察結果
・水泳自体が好き
・泳げる距離に応じて「級」があり、その認定試験に落ちる(失敗)
・認定試験に合格することや、クロールが練習してできたなど小さい成功体験を積む
・水泳が好きな子と一緒に練習している教室
この「GRIT」に照らし合わせてみると、なかなか習い事の続かないうちの娘でも、「水泳」だけは続いていることが分かりました。
●まとめ
「やり抜く力は、長期の目標に向かって「情熱」をもって「粘り強く」取り組むことで身につく」
・ やり抜く力に才能は関係ない
・ やり抜く力にIQ(知能指数)は関係ない
・成功体験をとにかく積むことが大事
・GRITをもっている集団に身を置くこと
●我が子に伝えたいこと
「何かをやり続けるにはどうしたらいいの?」


「長期的な目標に向けて「情熱」を持ち、諦めず「粘り強く」取り組んでみよう」