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映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』あらすじと裏話も

この記事は、映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のレビュー記事です。

あらすじと撮影秘話(裏話)を交えて、その魅力をお伝えします。


『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』は、1994年公開 アメリカ映画。

トム・クルーズ、ブラッド・ピットら豪華キャストで贈るホラー映画です。

数世紀にわたる、3人のヴァンパイアの愛憎劇。


こんな方におススメ

  • 【目の保養】イケメンを見て、癒されたい方
  • 【後にも先にもない】トム・クルーズとブラピの豪華共演が見たい方
  • 【吸血鬼の苦悩】一風変わったヒューマンドラマ


映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』

Contents

【ネタバレあり】インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア あらすじ

原作は、アン・ライスのベストセラー小説『夜明けのヴァンパイア』。

監督 ニール・ジョーダン。

『クライング・ゲーム(1992)』『マイケル・コリンズ(1996)』で多数の映画賞を獲得した実力派です。



以下、ネタバレしますので、ご注意ください。


1. 職業『ヴァンパイア』

出典 映画ポップコーン

現在 サンフランシスコのとある建物の一室。

野心あふれる若きライター ダニエルは、一人の若い男性に目を引かれる。


「実は、あなたの後をつけていたんです。面白い話が聞けそうだったので」


「職業は?」

「ヴァンパイアだ」


自らを「ヴァンパイア」と名乗る美しい青年は、ルイと名乗る。

突拍子もない答えに苦笑いするダニエル。

しかし、その笑顔はひきつることになる。


ダニエルのまさに目の前で、ルイが目にもとまらぬ瞬間移動をして見せたからだ。

明らかに人間業ではない。

「どうやって・・・」

「我々は、人間より素早いだけだ」


「誰かに聞いてほしかった」

美しい青年 ルイが美しくも悲しいその半生を静かに語り出す。


2. 絶望のルイ

18世紀末 アメリカ ニューオーリンズ州。

フランス移民の農場主 ルイは絶望の淵にあった。

最愛の妻と娘を出産の際に、同時に亡くしたからだ。


深い悲しみから逃れるため、毎晩のように酒場に繰り出す。

酒を浴びるように飲むルイ。


「死んで、妻と娘の元に・・・」


自暴自棄を繰り返すルイを、静かに見つめる若い男が一人。


3. ルイ、ヴァンパイアに

出典 twitter ガチコcaさま

たぐいまれな美貌をもつフランス貴族風の男、レスタト。

永遠に生きる、ヴァンパイアである。

共に生きる伴侶を探していたレスタトは、ルイに巧みに近づく。


見事、ルイの血を吸うことに成功したレスタトはルイに尋ねる。


「このまま死ぬか。共に生きるか」


ルイは、永遠に生きるヴァンパイアとなる道を選ぶ。

それは、深い苦悩と絶望のはじまりとなる。


4. 苦悩するルイ

血を吸うためにためらわず、殺人を繰り返す冷酷なレスタト。

一方、人間の心が捨てきれないルイは、人の血を吸うことができずにいた。

ねずみやニワトリ、動物の血でなんとか飢えをしのぐルイ。


毎夜、レスタトによって繰り返される吸血による殺人を目の当たりにするルイ。

次第に、ルイは、レスタトに嫌悪感を示すようになる。


そんな中、血の渇きに耐えかねたルイは、ついにヴァンパイアの欲望に負けてしまう。

偶然、居合わせた5歳の少女、クローディアの血を吸ってしまったのだ。


自身の行為に、激しく動揺するルイ。

クローディアをヴァンパイアにすることで生かすことを持ちかけるレスタト。


ルイに強い執着心をもつレスタト

クローディアをヴァンパイアにすることで、ルイの心をつなぎとめようとしたのだ。


5. クローディアの苦悩

出典 ムービー・クリティサイズ

平穏が訪れたのもつかの間。

次第に成長するクローディアに心境の変化が訪れる。


30年経っても、ヴァンパイアゆえに、体は5歳の少女のまま成長することはない。

しかし、心だけは次第に、大人の女性へと成長するクローディア。


真実を知らないクローディアだけ。

クローディアは、大人の女性をじっと見つめながら、2人に尋ねる。

「いつ、私もあんな風な大人の女性になれるの?」


やがて、ルイとクローディアはお互いを愛するようになっていく。


そんな中、ある出来事をきっかけに、自身がヴァンパイアになる真相を聞き、強いショックを受けるクローディア。

ルイが自分を殺し、レスタトがヴァンパイアに変えたこと。

大人の女性の体に成長する日は、永遠に来ないこと。

2人を激しく責めるクローディア。


深い罪悪感に苛まれ、1人夜の街をさまようルイ。

愛するルイを心の底から憎みきれないクローディア。

肩を落とすルイを、クローディアは、背後からそっと抱きしめる。

「許すことはできない・・・でも、あなたを愛している・・・」


クローディアは、次第にレスタトへと憎しみを募らせる。


6. レスタトとの決別

レスタトへの復讐をうかがうクローディア。

その好機はすぐ訪れた。

レスタトを巧みにワナにはめ、死体の血を飲ませることに成功。


死体の血は、ヴァンパイアにとって『毒』も同じ。

「クローディア!何をしたのか、分かっているのか・・・」


もがき苦しむレスタトに、ナイフでとどめを刺すクローディア。

駆け付けたルイが目にしたのは、レスタトの変わり果てた姿だった。


レスタトの遺体を沼地に捨てるため、運び出すルイとクローディア。

レスタトの遺体を沼に捨てるものの、かろうじてレスタトは息を吹き返す。

偶然、沼地にいたワニの血を吸ったからだ。

すぐに屋敷に立ち返り、クローディアに襲い掛かる。


愛するクローディアを助けるために、とっさにレスタトに火を放つルイ。

屋敷は焼け落ち、ルイとクローディアは、港まで走り慌てて船に乗り込む。

レスタトから逃れるように、2人はアメリカを後にする。


7. クローディアの死

出典 excite ニュース

世界を旅しながら、同族を探す、ルイとクローディア。

ヴァンパイアを見つけることはなかった。

諦めかけたそのとき、向こうからやってきた。


フランス パリ。

ヴァンパイア劇場。

劇団員に扮したヴァンパイアの集団。


彼らを率いるのは、長髪の美しき青年。

名をアーマンドと名乗った。


400年生きた最古参のヴァンパイア、アーマンド。

ルイを通じて、新時代に触れるためには、どうしてもルイを伴侶とする必要とした。

その一方で、享楽と堕落に満ちたヴァンパイア劇団員にうんざりしていたアーマンド。

新時代へ見事に適応し、美しいルイへしきりに接近を試みる。


ルイとアーマンドが接近するにつれ、孤独を深めるクローディア。

自らの新たな伴侶を求め、母親代わりの若い女性、マデリーンをルイに引き合わせる。

そして、ヴァンパイアにすることをルイに迫り、承諾させる。

マデリーンをヴァンパイアの仲間にした矢先、事態は急展開を迎える。


クローディアによる、レスタト殺しを知ったヴァンパイア劇団員たちの急襲。

不意を突かれたルイ、クローディア、マデリーンは抵抗むなしく拘束。

クローディアとマデリーンの死刑が、その場で告げられる。

それは、一室に押し込まれ、朝になると太陽の光が差し込む部屋だった。


ルイだけは、無理やり棺桶に入れられ、壁に埋めらる。

クローディアとマデリーンは、朝になり、全身に太陽の光を浴び、灰と化す。


8. 復讐

引用 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』

壁の中から、ルイを救い出したのは、アーマンドだった。

九死に一生を得たルイ。

「クローディアは?クローディアは、どこだ?」

「もう手遅れだ」


慌ててクローディアが監禁された部屋に向かうルイ。

そこで、ルイが目にしたのは、変わり果て、灰となったクローディアの亡骸だった。


悲しみと怒りに震え、ヴァンパイア劇団員に今にも飛びかかろうとするルイ。

それを懸命に止めるアーマンド。

ルイは、クローディアを死に追いやったヴァンパイア劇団員たちへの復讐を、固く決意する。


そんなある晩、単身ヴァンパイア劇場に乗り込んだルイ。

ヴァンパイア劇団員たちが眠っている棺桶に次々に火を放ち、一方的に殺戮を繰り返す。


ヴァンパイア劇団員を根絶やしにし、すべての復讐を終えたルイ。

そこへアーマンドが現れ、ルイへ共に生きていくことを提案する。


しかし、ルイはその提案をきっぱりと拒否。

なぜなら、クローディアを殺した黒幕は、アーマンドだと気づいていたからだ。

「クローディアに直接手を下したのは、あなただ。アーマンド。」


9. ルイ、ふたたびアメリカへ

出典 youtube GUNS N´ ROSES Sympathy For The Devil subtitulada YouTube 480p

クローディアを失った深い悲しみを忘れるように、しばらくヨーロッパを1人旅するルイ。


1988年 故郷 アメリカ ニューオーリンズ州に帰ってくる。

そこで、死臭をかぎつける。

死臭の元をたどるルイは、とある古い屋敷の前にたどり着く。


屋敷の中に入っていくと、変わり果てた姿で、今にも自滅しそうなレスタトが姿があった。

かつての颯爽とした美しいレスタトの姿はなく、現代の夜を異様に怖がるレスタト。

「お前と一緒なら、昔の俺に戻れる」

とルイにすがるレスタト。


レスタトの願いを拒否し、ルイは屋敷を後にする。


「話はここまでだ」

一方的に、インタビューを終わらせ、自身のヴァンパイア人生を「空虚」だと締めくくるルイ。


ダニエルはたまらず叫ぶ。

「素晴らしい体験だ!空虚だなんて言わせない!」

「俺もヴァンパイアになりたい!」


「俺のように、人を殺して生きていきたいのか!」

激昂するルイ。

一瞬にしてルイは、ダニエルの前から姿を消した。


10. ラスト

出典 天衣無縫に映画をつづる

慌てて部屋を飛び出すダニエル。

自分の車に飛び乗り、走り出す。


車を走らせながら、今聞いたばかりのヴァンパイア ルイの話を思い出す。

「いい記事が書ける」とばかりニヤリとするダニエル。


その矢先、後部座席から現れたのは、なんとレスタト。

「自己紹介は・・・いならないよな!」

ダニエルの首に噛みつき、血を吸うレスタト。

あっという間に、かつての自信に満ち溢れた美しいレスタトに戻る。


血を吸われ、意識が朦朧とするダニエルに、レスタトは告げる。

「共に生きるか、死ぬか、選ぶのはお前次第だ」


映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』




よくある質問

よくある質問、3つまとめました。


  • なぜクローディアは、死刑にされたのか?
  • ラストでレスタトは、なぜダニエルの血を吸って復活したのか?
  • 続編はあるのか?


【質問①】なぜクローディアは、死刑にされたのか?

出典 twitter マミヤトシローさま

レスタトを殺した、「仲間殺しの罪」が発覚したから。


しかし、3人とも死刑になってもおかしくない。

なぜルイだけが、壁に埋められる刑になったのかという疑問が残ります。

結論をいえば、クローディア死刑から始まる一連の出来事は、すべてヴァンパイア集団のリーダー アーマンドによる策略です。

  • ルイに好意を持つ、ヴァンパイア劇場支配人 アーマンドが裏で手をまわした
  • あくまで、レスタト殺しで、直接手を下したのは、クローディア。罪が重い
  • ルイ以下拘束され、死刑が行われても、姿を隠して、止めることをしなかった


ルイをどうしても手に入れたいアーマンドにとって、クローディアは邪魔。

なぜなら、ルイは、愛するクローディアがいる限り、絶対にアーマンドの元に来ないから。


劇中、このヴァンパイア集団の一部の者が、ルイやクローディアの心を読むシーンがチラッと描かれます。

クローディアによるレスタト殺しを知ったアーマンドは、一計を案じる。

ヴァンパイア劇団員に、その情報を吹き込み、邪魔なクローディア抹殺を仕向ける。


その一方で、愛するクローディアが殺されれば、当然ルイは怒り狂う。

復讐に燃え、ルイはヴァンパイア劇団員に襲い掛かるだろう。


ヴァンパイア劇団員を、「享楽と堕落に満ちて、自滅するしかない連中」と邪魔にしていたアーマンド。

クローディア、ヴァンパイア劇団員を同時に葬り去る一石二鳥のチャンス。


すべての復讐劇が終わったあと、ルイはアーマンドと共に生きていくことを拒否します。

「クローディアに直接手を下したのは、アーマンド、あなただ」と。

引用 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』


以上、長くなりましたが、まとめると、すべてアーマンドの策略だったという話となります。


【質問②】ラストでレスタトは、なぜダニエルの血を吸って復活したのか?

吸血することで、新しい時代に適応する力も得ているから。


1. 自滅するヴァンパイア

物語の終盤、ヴァンパイア劇場のリーダー アーマンドはルイにこう告げます。

ヴァンパイアは、長生きできる者はごくわずか。

その多くは、自滅していくと。

なぜなら、移り変わっていく時代にうまく適応していくことが、難しいから。


2. 血を吸って、時代への適応力も手に入れる

人の血を吸うことで、その時代の新しい知識などを手に入れる。

そうして、移り変わる人間社会に、ヴァンパイアはかろうじて生きながらえていく。


3. 捨てられたレスタトは、完全に絶望

引用 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』

物語の中盤、クローディアに殺されかけ、愛するルイに捨てられたレスタト。

完全に孤独となり、多くのヴァンパイアがたどるよう自滅しかかっていた。

ルイに捨てられたショックから、時代に適応していこうという気力もなくなった。


4. 「いつか戻ってくる」と希望

ただ、心のどこかで、

「ルイはまた自分の元に戻ってきてくれるはず」

そんな希望を持ち続けたため、かろうじて自滅せずにいた。

ルイと再会したレスタトは、そのようなセリフを言うシーンがあります。


その証拠に、後にルイと再会したレスタトは、ルイへすがるように言います。

「お前がいれば昔の自分に戻れる」


5. インタビューの様子を立ち聞き

しかし、この提案はルイによって拒否されます。

ルイへの強い執着心をもつレスタトは、その後ルイを尾けまわしていた。


ルイとダニエルのインタビューの様子を、どこかで身を潜めてこっそり聞いていたレスタト。

話を聞きながら、

「ルイは、もう自分の元に絶対に戻らない」

と確信をし、次第にルイへの執着心がなくなっていった。


6. ルイへの想いを断ち切る

ルイへの想いを断ち、新たな自分の人生を歩む決意をしたレスタト。

待ち構えて、ダニエルの血を吸う。

ダニエルの血を通じて、現代の知識のみならず、時代に適応しようとする気力をも、同時に手にしたと考えられます。


証拠としては3点。

  • インタビューが終わってすぐ、「待ってました」とばかり、タイミングよく現れた
  • レスタトは、ダニエルの車の後部座席に隠れていたこと
  • 初対面のダニエルに対して、レスタトは、「自己紹介はいらないよな?」というセリフ


【質問③】続編はあるのか?

続編はあります。


映画 『クィーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』(米 2002年公開)。

原作 小説『呪われし者の女王』。

出典 yahoo 映画


映画としておもしろくなく、おススメできません。

なぜなら、その出来が3流以下の映画。

また、監督以下、主演も無名すぎて「誰?」状態。


残念ながら、まったくの注目もなく終わりました。


【ネタバレあり】クィーン・オブ・ザ・ヴァンパイア あらすじ

復活したレスタトは、ロックスターになる。


超常現象を研究するジェシーは、レスタトの過去の日記を読む。

レスタトが、マリウスによってヴァンパイアにされた経緯。

そして、ヴァンパイアとして生きることの拭い去れない孤独と苦悩を知る。


レスタトのコンサート当日、アカーシャが復活。

「呪われし者の女王」、全てのヴァンパイアの母である。


アカーシャは、レスタトにジェシーを殺すよう命令。

レスタトはジェシーを殺し、褒美としてアカーシャの生き血を所望する。


レスタトは、アカーシャの血を限度以上に吸い上げてしまう。

アカーシャが弱ったところを、マハレットにより止めを刺される。


瀕死のジェシーはヴァンパイアにされ、レスタトとともに去っていった。


『ヴァンパイア・クロニクルズ』

一連の作品群は、『ヴァンパイア・クロニクルズ』と呼ばれ、シリーズ化されています。


  • 夜明けのヴァンパイア(1976年)『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』原作
  • ヴァンパイア・レスタト上下(1985年)
  • 呪われし者の女王 上下(1988年)『クィーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』原作
  • 肉体泥棒の罠 上下(1992年)
  • 悪魔メムノック 上下(1995年)
  • 美青年アルマンの遍歴 上下(1998年)


アン・ライスの原作は、アメリカでは一流作家とされています。

しかし、『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』の失敗が影響して、残念ながら作品の翻訳は行われていません。


主要キャスト紹介

レスタト・デ・リオンコート / トム・クルーズ

出典 フランス男と愛に満ちたくらし

金髪の美しい貴族のヴァンパイア。

冷酷無比で、ルイに対して非常に執着。


レスタト役のため、髪を金髪に染めたトム・クルーズ。

その貴重な姿を一枚撮ろうと、アメリカ中のカメラマンが躍起になり、当時大きな話題となりました。


ルイ・ド・ポワント・デュ・ラック / ブラット・ピット

出典 Russh

美しいヴァンパイアの青年。

もとは、18世紀末アメリカ ニューオリンズの農場主。

最愛の妻と娘を同時に失い、絶望の底で自暴自棄になっていたところ、ルイにヴァンパイアにされる。

レスタトには、愛憎入り混じった複雑な感情を抱いている。


映画『リバー・ランズ・スルー・イット』で、若い頃のロバート・レッドフォードと瓜二つと評判を呼びました。

出典 twitter 滝番晟さま

公開当時のブラッド・ピットは、すでにこの時その美しさで人気は不動のものとなっていました。

後に、『セブン』(1995)で世界的ヒットを記録。


クローディア / キルスティン・ダンスト 

出典 Interview With The Transgender Vampire

5歳という若さでヴァンパイアにされた少女。

成長するにつれて、次第にルイを愛するように。

しかし、心と体の食い違い(不老不死なため歳をとらない肉体、成長する大人の女性の心)に苦しむ。


クローディア役で、ボストン映画批評家協会賞助演女優賞などを受賞。

ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネート。


同年公開、映画『若草物語』に出演。

4姉妹の末っ子、エイミー・マーチ役の演技も、高く評価されます。

一躍、人気子役スターに。


アーマンド / アントニオ・バンデラス

出典 さくらの暇つぶし日記

ヨーロッパのヴァンパイア劇場のリーダー。

400年生きた古参のヴァンパイア。

ルイに関心を示す。


ダニエル・マロイ / クリスチャン・スレーター

出典 主腐の徒然BL

現代のルイにインタビューをする若きライター。

おもしろい題材はないかと探すうち、偶然ルイと出会う。





裏話

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』をより楽しめるような、撮影秘話をご紹介。


  • インタビュアー役 ダニエルは代役だった
  • 原作者によるトム・クルーズ批判
  • ブラピ、降板を申し出る
  • トム・クルーズ 減量
  • トム、ブラピの不仲説
  • ブラピとのキスシーン「キモかった」


【裏話その①】インタビュアー役 ダニエルは代役だった

出典 リバーフェニックスがいた日々のこと

インタビュアー ダニエル役を、見事に演じたクリスチャン・スレーター。

実は代役でした。

本来のダニエル役は、俳優リバー・フェニックスが演じる予定でしたが、1993年に急逝。

急遽、代役となりました。


生前、リバーは、動物愛護に力を入れていました。

そこで、代役を引き受けたクリスチャンは、出演料全額をリバーの指示していた動物愛護団体に寄付しました。


レオ様も熱望

また、レオナルド・ディカプリオも『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のダニエル役を熱望。

しかし、年齢が若すぎ役に合わないという理由で、その夢はかなわず。

出典 25ans(ヴァンサンカン)

1994年当時のディカプリオは、『ギルバート・グレイプ』(1993年公開)で、若干19歳でアカデミー賞助演男優賞ノミネート。

高い演技力を、世界的に注目されはじめたころです。


この翌年、『ロミオ+ジュリエット』(1995年公開)で、ロミオ役を好演。

世界的大ヒット『タイタニック』(1997年)で、押しも押されぬ大スターの仲間入りするのは、数年後の話。


【裏話その②】原作者によるトム・クルーズ批判

原作者 アン・ライスは、公開前、批判を繰り返していました。


「(トム・クルーズの配役は)とても変。どうしてこれでうまくいくのかほとんど想像できない」

「クルーズとピットなんて、まるで『トム・ソーヤーの冒険』のトムとハックみたいよ」

などと発言。


なぜなら、アン・ライスは、1970年代脚本を書いたとき、レスタトをフランスの名優「アラン・ドロン」を念頭においていたため。

こちらが、アラン・ドロン。

出典 ciatr


トム・クルーズにお詫び

しかし、出来上がった作品を見たアン・ライスは大喜び。



「彼が登場した瞬間から、トムは私にとってレスタトだった」

「トムがレスタト役を成功させたことは、私には予知できなかったこと」


などと語り、デイリー・バラエティ誌に自費7,740ドルの見開きページの広告を掲載。

お詫びし、自らの発言を撤回した。


引用 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』

劇中トム演じるレスタトの存在感は、すさまじく、まさに主役級。

しかし、エンディングのクレジットを見ると、上から4番目。

トップは、ブラピですから、ルイが主役の作品です。


【裏話その③】ブラピ、降板を申し出る

出典 twitter kasabuta999さま

ブラッド・ピットにとって、この『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』には、いい思い出がない。


理由は、

  • 演じる役柄が最初から最後まで、とにかく陰気
  • 暗い気持ちを5か月も維持することがつらい
  • ヴァンパイアの特殊メイクが大変
  • 【噂】トム・クルーズとの不仲説


特につらかったのは、ヴァンパイアの特殊メイク。

青白い顔に血管を顔に浮かばせるために、数十分逆さつりを毎日やらされ、撮影に臨みました。


これが耐えられなかったというわけで、降板を相談。

しかし、違約金4000万ドルが発生すると言われて、仕方なく演技を続けることに。


嫌々演じたせいか、演技自体も世間から高い評価を受けなかった。


【裏話その④】トム・クルーズ 減量

嫌々演技をつづけたブラピとは対照的に、トム・クルーズは、真摯に向き合います。

まず、レスタト役を演じるにあたり、8キロほどの減量。

写真を見比べていただいても、トムはかなりやせています。

出典 aucfan 『インタビューウィズヴァンパイア LD2枚組』


ヴァンパイアの特殊メイクも、毎日3時間半かかる過酷なものでしたが、見事乗り切りました。

トムの大変な努力の結果、原作者 アン・ライスも絶賛するほどのレスタトに仕上げました。


【裏話その⑤】トム、ブラピの不仲説

出典 FRONTROW

噂ではありますが、トムとブラピに不仲説が流れました。

噂を裏付けるように、これ以降、トムとブラピの共演はありません。

原因は、作品に取り組む姿勢に違いが大きい。


その後の2人のキャリアを見ると分かりやすい。

トムは、『ミッション・インポッシブル』を始め、エンターテイメント性の強いの出演が多い。

一方、ブラピは、製作者としてアカデミー賞をもらう、芸術家肌。


また、撮影中も、監督の言うことを素直に聞くトム。

一方で、脚本や演出にも積極的に口を出すブラピ。

このように、作品に対する取り組み方に違いがありました。


そんな一例として、ブラピに悪臭エピソードが伝わっています。

18世紀の農場主という本格的な役づくりをするため、体臭が漂うほどだったブラピ。

しかし、においがきつすぎてトムが不快感を示した。


高身長のブラピに、トムが嫉妬した。

ゴーカート対決をした際の因縁。

さまざまな不仲説の原因が、おもしろおかしく報道されました。


のちのエピソードとしては、単なる偶然かもしれませんが、

  • 二人は『フォードvsフェラーリ』(2019年)で共演話があったが実現せず
  • ブラピがアカデミー助演男優賞を受賞『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)では、当初トム・クルーズがキャスティング候補だった


【裏話その⑥】ブラピとのキスシーン「キモかった」

出典 シネマカフェ

あのブラッド・ピットとのキスシーン。

世界中の女性から羨ましがられた、クローディア役を演じた キルスティン・ダンスト。

これが、そのシーン。

引用 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』


ブラッド・ピットとのキスの感想を聞かれた、当時12歳のキルスティン。

ブラピとのキスは、「キモかった」と答えたため、話題となりました。


映画公開から25年。

37歳となったキルスティンは、当時「キモかった」発言の真相について尋ねられ、

「キモかったと思う。でも、12歳の女の子が大人男性とキスして『よかった』という方が、おかしいと思わない?」


当時のブラッド・ピットは30歳。

さすがに12歳の少女にとって、20歳以上離れた男性とのキスシーンは、いつまでもいい思い出ではないようです。

出典 映画ひとっとび


しかし、撮影自体はよい思い出だったキルスティン。

トーク番組『Late Show withStephen Colbert(原題)』に出演した際に、当時をこう振り返る。

「ブラッドとトムは、すごく優しく私を小さな妹のように扱ってくれたわ。大切にされていると感じる撮影現場だったわ」  


キルスティンにとって、ブラッドとトムは今でも良い兄のような存在。

インスタグラムにたびたび当時の写真を公開している。


キルスティンは、こんな裏話も話している。

多くの候補者が居並ぶ、クローディア役を決めるオーディションの場での話。

キルスティンは、トム・クルーズからの耳元で一言、アドバイスを受ける。

そのアドバイスのおかげか見事合格。

多くのライバルから、クローディア役を勝ち取った。





おススメしたい点

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のよいところ、悪いところをまとめました。


よいところ

ポイント

  • 美しい
  • 考えさせらるストーリー
  • スターの夢の競演


【よい点1】美しい

出典 twitter ダメガメさま

すべてが、美しい。


トム、ブラピは、男性の私でもうっとりするほど美しいヴァンパイア。

「死なない程度なら、トム・ブラピに血を吸われたい!」

公開当時、世界中の女性が大合唱したのもうなずけます。

出典 血って鉄の味がするんだぜ

本作は、2時間超える作品。

しかし、中だるみがありません。

派手さはないのですが、観客をググっとスクリーンにひきつけて離さないのは、さすがの一言。


ベストセラー作品をベースにしているため、物語の骨子しっかりしているためです。


本作品の大ファンの私。

ファン目線で恐縮ですが、何回見ても飽きない作品。


私は、もう何度見たか分からないくらい見ました!


【よい点2】考えさせらるストーリー

「不老不死ってうらやましい・・・」

多くの人がそう思いますよね?


しかし、本作を見ると、かなり疑問となってきます。

なぜなら、不老不死のせいで、イヤなことが多いからです。

ルイが、「ヴァンパイア人生を空虚だ」というのも、うなずけます。



日本にも、不老不死の伝説があります。

「八百比丘尼(やおびくに)」。


人魚の肉をうっかり食べたため、不老不死となった女性。

諸説ありますが、800歳を超えて生きた。

最後は、洞穴にこもって食事を断って死んだと伝わります。


八百比丘尼(やおびくに)も、不老不死のせいで、イヤなこと多いというお話です。

出典 4travel.jp

※ 八百比丘尼(やおびくに)


  • 愛する人は次々に年老いて死ぬ
  • 自分だけが全く歳をとらないため、悲しい別離を何度も味わう
  • すべてがイヤになり、尼さんになり全国を放浪


不老不死って、実際になってみると、いいことなさそうですね。

「もし自分が不老不死になったら・・・」

と、本作をご覧になっていただいて、想像の翼を広げてみてください。


【よい点3】スターの夢の競演

出典 メンズセレブファッションニュース 1994年のトム・クルーズとブラッド・ピット

※ 映画共演時の写真


いまとなっては、実現不可能だといわれています。

トム、ブラピの競演は本当に貴重。


トム、ブラピをはじめ、アントニオ・バンデラスやクリスチャン・スレーターも加わります。

これだけスターがズラッと並ぶだけで、映画自体が本当に豪華なものになります。


公開当時も、相当話題になった豪華共演。

ぜひ、その目でご覧になっていただければ。

出典 twiiter ボンクラ映画館さま

※ 『インタビューウィズヴァンパイア』のプレミアでの1枚


物語の重要人物でもあるクローディアは、当時子役だったキルスティン・ダンスト。

並み居るハリウッドスターに負けず劣らずの素晴らしい演技を、見せてくれます。

トム、ブラピに挟まれて、埋もれてしまわないのは、さすが天才子役。



悪い点

素晴らしい作品ですが、いいところばかりではありません。

悪い点

  • 暗い
  • アクション映画ではない
  • ハマる人はハマる


【悪い点1】暗い

  • 劇中、ほとんど夜
  • 物語が暗い
  • ラストもスカッとしない

豪華共演で、絵的にはきらびやかなのに、終始暗い。

最後まで見ても、スッキリせず、モヤモヤします。


【悪い点2】アクション映画ではない

「ヴァンパイア=派手なアクション」と思いがちですが、本作は違います。

良くも悪くも、物語が淡々と続いていきます。

アクションシーンは、ルイ(ブラピ)の復讐の場面だけ。


【悪い点3】ハマる人はハマる

私は、ドはまりして、すごく大好きな作品。


しかし、人によって、

「何がおもしろいのか、よくわからない作品」

という意見もいくつか拝見。


世間の評価としては、「好き嫌いが分かれる」といったところ。


その他

  • 主題歌 『悪魔を憐れむ歌』
  • ドラマ化決定


主題歌 『悪魔を憐れむ歌』

主題歌も、映画同様素晴らしく、当時話題となりました。

1994年映画公開当時、人気絶頂だった「ガンズ・アンド・ローゼス」が、カヴァー。

映画の名場面と共に。


ガンズ・アンド・ローゼスの方が映画には、合っている。


本家は、世界的ロックバンド 「ローリング・ストーンズ」。

こちらは、ロック調でかっこいい仕上がり。


個人的には、オフィシャルよりこっちがおススメ。

1990年東京ドームライブでの貴重な映像で、メチャクチャかっこいい!


ドラマ化決定

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』は、2022年ドラマ化(全8話)が決定しました。


レスタト役には、オーストラリア出身のサム・リード。

映画『2:22』や『切り裂き魔ゴーレム』、『ベルファスト71』などに出演しています。

出典 モデルプレス

原作者のアン・ライス、ライスの息子で小説家のクリストファー・ライスも、製作総指揮に名を連ねている。


まとめ:トム・クルーズ、ブラピの豪華共演だけでも見る価値あり!ヴァンパイア映画の傑作

この記事では、映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の魅力について、ご紹介しました。


トム・クルーズ、ブラッド・ピットをはじめとした豪華共演。

ベストセラー小説をベースにしているため、大変面白い作品となっています


「見る人を選ぶ」という意見もありますが、ぜひご覧になってみてください。



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