お金の勉強

なぜ働く必要のない金持ちは働き続けるのか?を考えてみる

「なぜ大金持ちは引退せずに働き続けるんでしょうか?」




この記事では、「FIRE後もなぜ人は働くことを辞めないのか」を成功者の伝記から考察した記事です。



FIREとは、「できるだけ若いうちにフルタイムの仕事をリタイアして、心から望む自分の人生を送ろう」という意味。

実は、「お金」の勉強を続けていくと、この「FIRE」とは全く正反対の疑問にぶち当たります。



この記事を書いたひと

  • 私自身はお金持ちではない
  • 日々、「お金」「投資」の勉強を欠かさない
  • 成功者の伝記をたくさん読んだ

投資の勉強のため、成功した経営者の伝記をよく読みます。

経済的成功をおさめた多くの方は、お金のために働く必要がなくなりますが、働き続けます。




なぜ金持ちは働き続けるのか?

お金がたくさんあるのだから、仕事やめればいいのに ・・・




と一般人の私からすると、不思議で不思議で仕方ありませんでした。


お金持ちになった多くの方々が、みなさんそろったように「仕事から引退しない」のはなぜか?

ますます、興味をもつようになり、その答えをずっと探してきました。



この記事の信頼性

本記事は、1人の大金持ちの方から聞いた話ではありません。


多くの成功者の伝記やインタビューで

「なぜお金持ちは働き続けるのか?」

を頭に置いて、私自身何年もかけて耳を傾けてきた話です。


熱心に耳を傾けていくと、成功者が同じようなことをおっしゃっていることに気づきます。


本記事をご覧いただければ、「FIRE後でもなぜ人は働き続けるのか」の答えが見えてきます。





【考察】大金持ちが働く3つの理由

成功者の伝記を読むと、3点の理由が考えられます。

大金持ちが働く理由

  • 働かない人生はおもしろくないから
  • たまにの「贅沢」が人は幸せと感じるから
  • 「働くこと」自体が実はめっちゃ楽しいから




成功した起業家や投資家の伝記を読んでいくと、伝記の中盤あたりにはみな大金持ちになっています。


でも、不思議なことに誰もお金持ちになって「もうここで仕事やめ~た」って人がいない

実際の例を挙げてみます。

ジェフ・ベゾスさん、ビル・ゲイツさん

ウォーレン・バフェットさん、スティーブン・ジョブスさん

ユニクロ 柳井さん。ソフバン 孫さん。



 

どの方もとんでもない「大金持ち」。

でもなぜ働き続けるんだろう?って考えたことありませんか?

不思議ですよね。

お金持ちの伝記を読んでいくと、その答えが見えてきます。


【理由その1】働かない人生はおもしろくないから

「何もしなくていいは逆につまらない人生」


ここで連想ゲームをひとつ。自分にはお金は有り余るほどあり、時間もたっぷりある生活。

ポイントは、目の前にあるくらい、触れるくらいに「リアル」に連想すること。

ちょっとやってみましょう。


ある大金持ちの日課

7時 起床、朝ごはんで食パンを焼こうかな。バターを塗ってパクリ

7時半 子供たちを学校に送り出す。家事はお手伝いにお任せ。

8時 健康のために、近所をウォーキング。風が心地いい~

・・・・

19時 晩御飯。う~ん、おいしい。皿洗いはお手伝いさん。

22時 読書をして、眠くなってきたなぁ。就寝。

 

いかがですか?意外に「なんだかつまらない人生」だって思いませんか?

実際にこの連想ゲームを、3日目くらいでむずがゆいような違和感が出てくる。

7日目には「もう限界」。

私はこう思いました。

人生、これでいいの?何か物足りないような気がする・・・



このローテーションで、

豪華な旅行に行けば、退屈しないのでは?

とお考えになる方もいらっしゃるはずです。



私もそんな風に考えた時期もありました。

しかし実際は、豪華な旅行も「頻繁」だと人間、飽きるようです。



私の知人で、 若いころから、海外旅行や国内旅行いろんなところ行き、散々豪華に遊んだ大金持ちの方がいます。

年を取った今となっては、「旅行は飽きた」とよく言います。

気になったところはもう行った、ハワイなどよかったところも何回行ったのでさすがに飽きたんだとか。

 

「金持ち父さん」シリーズで有名な ロバート・キヨサキさん。

ご自身の早期引退直後のエピソードを著書の中で紹介しています。

苦労の末、若く引退することに成功。

引退してしばらくすると、やることがなくて一日中そわそわして部屋をグルグルしていた。

たまに家に、年老いた引退した近所のおじいさんが遊びに来る。

しかし、その相手をすることが退屈で退屈で逃げて回っていた。

(引退ってこんなことがしたかったのか?)

と自問した。



【理由その2】たまにの「贅沢」が、人は幸せと感じるから

「がんばって働く」たまに「旅行」「おいしいもの食べる」から「幸せ」「楽しい」。

「贅沢」「贅沢」「贅沢」では、想像するに楽しそうではない。


毎日、高級フレンチばかりでは「飽きる」とかそんな感じでしょうか?

人にはこのメリハリが大事なようです。


最近では、ビル・ゲイツさんが夜中にハンバーガー屋に並んでいた写真も写されましたよね。

ウォーレン・バフェットさんは、「質素な生活」を送ることが有名ですよね。

たまに友人が来ると近所の「ステーキ屋」さんで奢るくらいが贅沢とか。


【理由その3】「働くこと」自体が実はめっちゃ楽しいから

 生活のために働かなくていい環境になってから、好きで「働く」と実はめっちゃ楽しいようです。



 リベラルアーツ大学で両学長が、ある動画でおっしゃっていたことが印象的。

お金も多く、休日も多い。職場はいい人ばかりで。好きな仕事。これでも、働くの嫌ですか?

 結局のところ、「働く」のが嫌でなくて、実は「上司が嫌」「仕事がおもしろくない」「職場が悪い」から嫌なだけだと気づきます。


 ビル・ゲイツさんは、若いころ、パソコンの前で24時間働き、眠くなったらそのまま寝て起きてと仕事をしたエピソードを拝見しました。

 ウォーレン・バフェットさんは、「毎日の出勤がダンスを踊るように軽やかだ」と働く喜びを表現されています。

 また、伝記「スノーボール」にて、大金持ちになった後も相変わらず猛烈に働く姿が描かれています。



成功者の伝記を読んでいくと、お金のために働いている様子はありません。

  • 自己実現のため
  • 世の中や社会の役に立ちたい
  • 自分の好きなことをしているだけ。言い方悪いですが「遊び」の延長。

人により程度の差はあります。

少なくとも、金持ちになった成功者がいつまでも「老後の不安」「生活」のために働いている姿はありません。



遺伝子レベルの話?

最後に余談ですが、人間が働くのは原始時代から続く遺伝子に組み込まれているという説もあります。



原始時代、人類は他の生物に比べ力が弱かった。

マンモスのような巨大動物は、チームで倒して食料にしていました。

自分たちより力の強い動物を相手するには、チームプレイ「他人と協力すること」を余儀なくされました。

出典 アマゾン 『サファリ ワイルドサファリ ダイナソー』より

サーベルタイガーです。

トラかライオンみたいなものとも戦う必要があったのか・・・



「チームで動くこと」を人類は、何万年も続け、遺伝子レベルで受け継がれてきた。

働かなくてもいいのに、他人と関わりながら働かないと落ち着かないのは、そういう遺伝子が現代の人の中にあるから。

だから、現代になっても一人になってしまうとそわそわする。



なかなか筋の通った話だと感心しますね。



●FIRE後の人生を本気で考えてみる

株式投資の世界では、お金持ちが多いですよね。



若いうちからコツコツ投資を続けていたら、FIREも他人事ではなさそうですよね。

FIREするしないにしても、その後の人生をしっかり考えておいたほうがよさそうです。

仕事を定年退職したご年配の方が、体調を崩されたり、熟年離婚っていうのも関係あるのかもしれません。


●我が子につたえたいこと

「大金持ちがなぜ働いているのか考えてみよう」

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