読書

【書評】「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」から子供に伝えたいことのまとめ

この本から子供のお金教育に使えそうなところはないか?



「この本を通じて、「お金」「株」に強い子にするにあたって伝えることはないか?」


「この本を読んで、子供に伝えたいことは何か?」

そんな視点で、読んでみました。


●子供に伝えたいこと4つ

 4つにまとめてみました。

我が子に伝えたいこと

・税や社会保険料の負担はどんどん上がり続けること

・お金持ちになる方法は、どの本でも言っていることは同じだということ

・本書最後の筆者の言いたいこと「人的資源」の話

・黄金の羽根を拾う努力をすること



・税や社会保険料の負担はどんどん上がり続けること

2020年現在でもすでに問題になっているし、その負担に苦しんでいる家庭も多い。

少子高齢化の日本において、今後もますますこの傾向は続く。

私たちの子供が大人になる頃はもっと負担が多くなる。


この状況を大前提にして人生設計しようとアドバイスしたい。

社会人になれば、日々の仕事が忙しい。家庭を持てば、子育てで忙しい。忙しさに追われてしまい、この手の問題は先送りになりがち。


筆者橘さんのおっしゃるとおり、

「普通に何も考えずにサラリーマンで働いていたら、ますます税や社会保険料はどんどん取られるよ」


子供たちに、働きながらこの手の問題に取り組めっていうのは酷だと感じるが、文句を言っても始まらないから。


・お金持ちになる方法は、どの本でも言っていることは同じだということ

・収入を増やす

・支出を減らす

・余ったお金を投資に回す


このシンプルな法則は、この本でも同じ。

 

やっぱりこの法則は正しいみたいだよ

と伝えてもいいこと。


・本書最後の筆者の言いたいこと「人的資本」の話

自分の働く能力を「人的資本」と表現されています。


人的資本とは

「できるだけ長く長く働いて、稼ぐようにする」

「稼ぎを多くするためにスキルを身に着けて時間給を上げる努力を続けよう」



この2点が大事。

人生設計においてとても大事な考え方のように感じますので、伝えたいと思います。


・黄金の羽根を拾う努力をすること

 結局、「黄金の羽根」はボ~と生きているか、世の中には「黄金の羽根」というものがあると知っているかにかかっています。


本書を読んでみると、自分が世の中を1面からしか見えてないことに気づきました。

よく言われる「表と裏」

そういった柔軟な視点や心を忘れないようにお子さんに伝えたいところです。


●簡単な要約

簡単な要約です。

できるだけやさしい言葉でまとめてみました。


・黄金の羽根とは

みんなが気づいていないところに目を付けて、人より有利なものを手に入れることのできるカギのこと。


古い話ですが、日韓ワールドカップ。

全然チケットが手に入らない人がいる一方で、卑怯ではない、いろんなやり方でもってチケットを簡単に手に入れることができた人もいた。


世の中、こんな風に「黄金の羽根」を手に入れる人とそうでない人がいます。


・資産運用について

 人生を最適設計する資産運用の知識

ルール1 純資産の確保こそが重要である

ルール2 複利の資産運用では、わずかな利回りの違いが大きな差を生む

ルール3 十分な元金がなければ運用しても意味はない

ルール4 収入を増やす確実な方法は働き手を増やすこと

ルール5 他人への投資と自分への投資を天秤にかけよう

ルール6 サラリーマンが金持ちになる方法は3つある

ルール7 確実に金持ちになる方法は支出を減らすこと

ルール8 家計のリストラは住宅コストと生命保険から

ルール9 投資のコストに気づかないひとは金持ちになれない

ルール10 最速の資産形成法は税金を払わないことである

 誰も知らない資産運用の常識

常識1 投資をしないのが最高の投資である

常識2 バブル崩壊で日本人は豊かになった

常識3 日本人は大きなリスクをとってきた

常識4 不動産を買ったら、資産運用はそこで終わり

常識5 長期投資が成功するとは限らない

常識6 資産運用の専門家は資産運用理論を無視している

常識7 経済学者の予測は当たらない

常識8 適正株価は誰にも分からない

常識9 チャートで未来は予測できない

常識10 短期投資は最高のギャンブルである

不動産の呪縛を解き放つ法則

法則1 家を買うのは、株式に投資するのと同じである

法則2 家の値段は、家賃から合理的に決まる

法則3 持ち家とは賃料の発生しない不動産投資である

法則4 不動産はリスク商品である

法則5 住宅ローンは株式の信用取引と同じである

法則6 住宅ローンの返済は「貯金」ではない

法則7 永住を前提に家を買っても、持ち家は有利にならない

法則8 「家賃より安く家を買える」ことはない

法則9 30年後に手に入った「我が家」に価値はない

法則10 市場経済では賃貸と持ち家に優劣はない




初版が出た2002年では、斬新。今は、聞いたことあるような話も多い。


・マイクロ法人を持とう

分かりやすいイメージは、社長一人の会社。


会社というものは、税金の面で、サラリーマンと比べればすごく優遇されています。

サラリーマンと法人の両方の顔を持とう。

両方の顔を上手に使い分けて、合法的に税や社会保険料の負担を減らそう。


・人的資本という考え方

人的資本とは、自分の働く能力のこと。

「できるだけ長く長く働いて、稼ぐようにする」

「稼ぎを多くするためにスキルを身に着けて時間給を上げる努力を続けよう」

を意識しよう。


 筆者の結論として、人的資本を意識して人生設計すると、

「自分の好きな仕事をする」に行きつくとのこと。


人的資本の話がこの本の一番言いたいこと



●旧版との違い

旧版も本書の主張自体に変わりはない。


マイナンバーの話など追加はされているが、筆者のいいたいことのたとえの例が増えただけと感じる。

2002年版、2014年版、文庫版と読んだが、やはり最新版の文庫版がおススメです。


●まとめ

「この本を通じて、「お金」「株」に強い子にするにあたって伝えることはないか?」

「この本を読んで、子供に伝えたいポイントは何か?」


我が子に伝えたいこと

・税や社会保険料の負担はどんどん上がり続けること

・お金持ちになる方法は、どの本でも言っていることは同じだということ

・本書最後の筆者の言いたいこと「人的資源」の話

・黄金の羽根を拾う努力をすること




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