
「投資で一番大切な20の教え」って有名な本。
サッと読める要約ないかな?
この記事は、「投資で一番大切な20の教え」という本の要約記事となります。
この記事で分かること
「投資で一番大切な20の教え」 第17章の要約から
- ディフェンス重視の投資の重要性
- なぜ「攻め」より「守り」の投資の方がいいのか
- 【実践】ディフェンシブな投資をやってみて

ハワードの言葉や表現を大事にした要約を、心がけました。
この記事の信頼性
「投資で一番大切な20の教え」 著者は ハワード・マークス


ウォーレン・バフェットも一目置く投資家として有名。
バフェットいわく、「ハワード・マークスからの顧客向けレターは、真っ先に読む」とのことです。
オークツリー・キャピタル・マネジメントの会長兼共同創業者
オークツリー・キャピタル・マネジメントは、ロサンゼルスを拠点とした投資会社で、運用資産は8000億ドル以上。
高利債投資や不良債権への投資を得意とする。
ウォートン・スクールにて金融を学び、シカゴ大学にてMBAを取得。
引用 アマゾン 商品紹介ページ 「投資で一番大切な20の教え」
この記事を書いたひと

- 株式投資歴10年
- 国内外個別株、インデックス投資
- 投資関連本は山ほど読んで勉強しています!
ウォーレン・バフェットが、「投資で大切な20の教え」を大絶賛。
大量購入してバークシャーの株主総会で配布した。

※ ご参考までに、アマゾンでの評価は★4つ(706件)

本記事を読むメリット
- 「攻め」より「守り」の投資をしなければならない理由が分かる
- 「守り」の投資をする上での大事にしたいことが分かる
- 大事なポイントを要約。時短
Contents
- 1 要約
- 1.1 第17章 ディフェンシブに投資する
- 1.1.1 バランスを取る
- 1.1.2 「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」
- 1.1.3 プロの選手によるテニスの試合は、「勝者のゲーム」
- 1.1.4 アマチュアのテニスの試合は、「敗者のゲーム」
- 1.1.5 エリスの結論
- 1.1.6 「守り」の重要性
- 1.1.7 投資とスポーツはよく似ている
- 1.1.8 ディフェンス重視のアプローチ
- 1.1.9 投資における「守り」とは?
- 1.1.10 「守り」の投資、2つの原則
- 1.1.11 誤りの許容範囲
- 1.1.12 誤りの許容範囲についてのたとえ話
- 1.1.13 リターンの上限がある「債券投資」
- 1.1.14 リターンの上限がない「株式投資」
- 1.1.15 ホームラン狙いのライバルたち。その後は・・・
- 1.1.16 卓越した投資家 3つの特徴
- 1.1.17 恐怖心をもって投資をする
- 1.1 第17章 ディフェンシブに投資する
- 2 実践
- 3 まとめ
要約

第17章 ディフェンシブに投資する
経験豊富な投資家がいる。
大胆不敵な投資家がいる。
しかし、経験豊富で大胆不敵な投資家はいない。
バランスを取る
投資において、「儲け」「損失回避」の両方を最大限に追及することはできない。
投資家は、「儲け」「損失回避」をどうバランスを取るか、決断しなければならない。
この決断は、意識的、理性的に下す必要がある。
「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」
「儲け」「損失回避」を大局的に論じるには、「攻め」「守り」という観点で考えるのが最良である。
「守り」を重視する、私の投資姿勢に強い影響を与えたもの。
チャールズ・エリスの論文「敗者のゲーム」である。
この論文では、テニスでの「プロ」と「アマチュア」について鋭い分析をしている。
プロの選手によるテニスの試合は、「勝者のゲーム」
アマチュアのテニスの試合は、「敗者のゲーム」
プロの選手によるテニスの試合は、「勝者のゲーム」

プロのテニス選手は、技術が高いため、ほぼ自由自在に球を打つことができる。
プロの選手による試合では、相手のプロですら打ち返せない速く、正確なショットを多く決めた者が勝つ。
これを「勝者のゲーム」と評している
アマチュアのテニスの試合は、「敗者のゲーム」
アマチュアは、技術は未熟なため、ミスが多い。
アマチュアの試合では、ミスが少なかった者が勝つ。
これを「敗者のゲーム」と評している。
言い換えると、アマチュアのテニスはポイントを勝ち取るのではない。
ミスをして、失うものなのだ。
エリスの結論
「プロ」「アマチュア」のテニスの話を、投資に応用したエリスの結論は、2点。
- 株式市場で、儲けを追及しても、報われる公算が小さい
- 儲けよりも、損失を回避することに、力を注ぐべき
なぜなら、「市場は、多くの場合正しく動くこと」(市場の効率性)、「取引コストが高い」からだ。
「守り」の重要性
投資には、コントロールできない要素が、数多くつきまとう。
市場はきまぐれ、他の投資家の心理や行動が、投資環境を左右するからだ。
いくら、自分が完璧な投資を行っても、他の投資家の行動で台無しになるときがある。
経営陣がミスをしたり、予期せぬ天災など。
プロのテニスプレイヤーは、しっかりと自分で球をコントロールすることができる。
心がけるのは、コントロールだけだ。
しかし、非常に能力の高い投資家(プロ)でも、ミスをすることがある。
攻撃すぎる投資をして、1回のミスで簡単に負けることもある。
だからこそ、優れた投資家になるためには、「守り」が重要な要素となる。
ここでいう守りとは、物事が悪くいかないよう、注力することだ。
投資とスポーツはよく似ている

投資とスポーツ、魅力と感じる点が似ている
- 競争である
- 数量化できる
- 実力主義の世界である
- チームワークがものをいう
- 満足感とおもしろさが味わえる
同様に、マイナスの面も似ている。
- 攻撃的になれば、高い成果がでるときもある。しかし、長期的にはうまくいかない
- 不運のせいで、負けるときがある
- 短期的な成功が目立つ。持続性や成績の一貫性を無視しがち。
ディフェンス重視のアプローチ
投資家は、さまざまなシナリオでも通用する1つのアプローチを貫くべきだ。
市場の状況に合わせ、タイムリーに戦術を変更できる器用な投資家は、ごくわずかだからだ。
オークツリーでは、はっきりとディフェンス重視のアプローチを採用している。
市場がよい時期には、平均的な成績を目指す。
市場が悪い時期には、マイナスにならないように。
投資では、
- 儲かる銘柄に、投資するのか
- 損しそうな銘柄を、避けるのか
- 「儲け」「損」の二つのバランスをどうとるのか
これらの点を考えず、投資するのは非常に危険だ。
投資における「守り」とは?
投資における、「攻め」「守り」とは、どういうことだろうか?
「攻め」は、平均を上回る利益を追求するため、高リスクでも積極果敢に行動すること。
「守り」とは、正しい行動をとることよりよりも、まちがった行動をとらないことだ。
つまり、プラスの要素を取り込む(正しい行動)よりも、マイナスな行動(間違った行動)を避けることが大事である。
守りの投資とは、輝かしい成果とは無縁だ。
しかし、緩やかに継続的に前進することで、より高いリターンを狙うアプローチと見ることができる。
「守り」の投資、2つの原則

投資における守りには、2つの原則がある。
- 損失を出す資産をポートフォリオに入れないこと
- 相場が悪い時期(暴落時)は、避けること
集中投資とレバレッジは、攻撃的な投資の典型例だ。
うまくいけば、大儲け。
投資失敗すれば、大損。
つまり、「上の上」か「下の下」の結果を生み出す可能性がある。
一方、ディフェンシブな投資は、厳しい時期を乗り越えることができる。
やがて、賢明な投資が実を結ぶときまで、生き残れる可能性が高まるだろう。
誤りの許容範囲
ディフェンシブな投資に必須の要素は、「誤りの許容範囲」。
ウォーレン・バフェットは、「誤りの許容範囲」もしくは「安全域」と表現している。
「誤りの許容範囲は」とは、期待どおりにならなかったとしても、失敗を許される範囲を定めること。
また、許容できる結果を出すにはどうすればよいかを考えておくことは、とても大事だ。。
具体的には、見込み違いに備えて、少しでも低価格で資産を買うことである。
「誤りの許容範囲」を重視することは、「上の上」の結果は獲得できないかもしれない。
しかし、慎重な行動ゆえに、「下の下」の結果になることは避けることができる。
誤りの許容範囲についてのたとえ話
100ドルの価値のある資産がある。
90ドルで買う。
100ドル以上で売れば、儲かる。
しかし、見込みが楽観的すぎて、損をするかもしれない。
90ドルよりさらに20ドル安い、70ドルで買う。
100ドル以上で売れば、儲かる。
より安く買うことで、見込み違いや不測の事態が起きても、利益を確保できる。
「誤りの許容範囲」が大きくなればなるほど、投資家は安全になる。
低価格は、「誤りの許容範囲」の究極の源なのである。
選択肢ははっきりしているが、完全に両立はできない。
- 攻撃な戦術で、リターンの最大化を目指すか
- 「誤りの許容範囲」を大きく持ち、防御的にいくか
リターンの上限がある「債券投資」

- 並外れた利益の獲得を狙うのか
- 損失を回避するか
2つの投資アプローチのうち、「損失を回避する」ほうが、確実だと私は考える。
私の投資キャリアのスタートは、債券投資。
債券投資では、リターンの上限が確定している投資である。
よって、投資家の力量は、損失回避という形で最大限に発揮される。
※補足
債券を買うことは、「企業に投資家がお金を貸すこと」を意味します。
投資家の儲けは、「貸したお金の元本+利息」という形で、返ってきます。
「債券投資では、リターンの上限が確定している」とは、「元本+利息」を指しています。
仮に、企業がどんなに業績好調でも、「借金+利息」(借りたお金)以上のものは返しません。
つまり、「儲かっているから、よし借金を少し余分なお金を足してに返そう」という企業はありません。
リターンの上限がない「株式投資」
一方、株式は、価格が上昇しやすい資産である。
すなわち、リターンの上限がない。
株式のような、リターンの上限がない投資では、損失を回避するだけでは不十分だ。
リターンの獲得の可能性もあるからだ。
高いリターンを追求するならば、「リターン獲得」「損失回避」のバランスをとらなければならない。
この「バランス」という言葉がカギである。
より高いリターンを求めるならば、より大きな不透明性、つまり高いリスクを受け入れる必要がある。
損失を回避するだけでは、ダメなのだ。
高いリターンを獲得するためには、ある程度、攻めることが必要である。
攻めにでれば、不透明さ(高いリスク)も高まる。
ホームラン狙いのライバルたち。その後は・・・
オークツリーの投資活動は、ほかのどんなことよりも守りを基盤としている。
過去35年、私が投資において気づいたことで最も印象的なこと。
卓越した投資キャリアを築ける期間がいかに短いかという点だ。
なぜなら、私が投資スタートした頃に存在したライバルたちは、さまざまな理由で今は存在していないからだ。
その多くは、ホームラン狙いでバットを振ったものの、空振り三振し、退場していった。
それでもなお、多くの投資マネージャーは、ホームラン狙いでバットを振っている。
- 勝てるアイディアがあれば、それに賭けて集中投資をする
- 過剰な取引コスト。保有資産の頻繁な入替、マーケットの微動にも敏感に反応
- 突然の不運に対応できない。好ましいシナリオをしか考慮していない
勝てるアイディアがあれば、それに賭けて集中投資をする過剰な取引コスト。保有資産の頻繁な入替、マーケットの微動にも敏感に反応突然の不運に対応できない。好ましいシナリオをしか考慮していない
オークツリーでは、「損失を回避することが自ずと全体の収益率を高める」と確信している。
つまり、我々はホームランを狙わない。
高い打率の維持をめざす。
卓越した投資家 3つの特徴

攻めの投資は、リスクが高く、高いスキルを必要とされる分野。
ライバルと対等に張り合える能力が必要だ。
なぜなら、能力がなければ、競争に勝つどころか、餌食にされてしまうからだ。
攻めの投資で必要なのは、能力や技術だけではない。
- 強い胆力
- 多くの資本。逆風が吹いたときにやり過ごすための資金
- 忍耐強い顧客(投資マネージャーの場合)
これらの条件がそろっていないと、攻撃的な投資家は長期的に投資を継続することはできない。
リスクの高い、攻めの投資。
高リスクの投資は、安全綱なしで綱渡りをするようなものである。
足を滑らせれば、投資家生命が危うくなる。
「諸刃の剣」を表す言葉でいろいろ考えさせられ、多くのことを学んだ。
慎重な人は滅多に失敗しないが、すばらしい詩を書くこともめったにない
慎重であれば、過ちを犯さないが、一方で偉業を達成することもない。
私の知る卓越した投資家の特徴は、
- 恐怖心をもって投資する
- 割安さの追求。「誤りの許容範囲」を大きくする
- 知らないこと、自分でコントロールできないことを認識する
恐怖心をもって投資をする
投資において、ほとんどすべてのものが「諸刃の剣」となる。
うまくいけば、プラスに働く。
一方で、うまくいかなければ、打撃をもたらす。
だからこそ、投資では、「攻める」「守る」という選択肢は重要であり、悩みがいがある。
思慮深い投資家にとって、投資における「攻め」「守り」は、
「守り」は、安定的なパフォーマンスを達成するため
「攻め」は、めったにかなえられない夢を追うため
私自身は、「守り」の投資を選ぶ。
ディフェンシブな投資とは、「恐怖心をもって投資せよ」ということだ。
なぜなら、思い上がりを防ぎ、慎重さを保てるからだ。
「恐怖心をもって投資せよ」の具体例としては、
- 損失の可能性
- よい投資をしても、不運で台無しになる可能性
を恐れよう。
また、適切な「誤りの許容範囲」にこだわる。
なぜなら、状況が悪化して、その影響を受けずに済む可能性を高めることになるからだ。
実践

ディフェンシブな投資とは、「恐怖心をもって投資せよ」ということだ。
ディフェンシブ投資を具体的に行っていること3つ
- 株が紙くずになることを想定する
- 投資を見送る
- 上げ相場に気を付ける
【実践1】株が紙くずになることを想定する

高いお金を出して買った株。
その株が、ある日突然「紙くず」となることを想定しておくこと。
株式投資において、投資家は、いつなんどき暴落に巻き込まれるか、全くわからないからです。
株は一歩間違えば、あっという間に紙くずになる
頭に入れておくだけで、かなりの恐怖心をもって投資に臨むことができます。
私の経験上、さすがに瞬時に、保有株が無価値(0円)になることはありません。
ましてやインデックス投資では、保有株が瞬時に「紙くず」になるのはありえません。
ただ何度か、株が信じられないほど、大きく下落する様子は目にしてきました。
長年投資している体感は、
- 上がるときのスピードは、驚くほど遅い
- 下がるときのスピードは、あっという間
株があっという間に無価値に
たとえば、「東京電力」。
下の図をごらんください。

2007年当時、株価は4,000円台でした。
当時、東京電力は、「最も安全な投資先」ともてはやされていました。
- 電気という堅い商売(公共事業)
- 電気は、企業も使うし、家庭でも使う。電気なしではいられない
- 人口が多い東京での電気事業。ライバル会社がいない
それが、一転。

2011年の東日本大震災で、大きく下落。
原発の問題が、次々に発覚。
問題のあまりの大きさに、「投売り」状態に。
10年以上たった、2022年3月になっても、株価は300円台。
2007年株価が4,000円あったことが、ウソのようです。
株価が、4,000円が300円に。
「紙くず」とはいいませんが、ほぼ無価値になったと言えます。
株式投資、株がいつ「紙くず」になるか分からない。
恐怖心を持って、ディフェンシブ投資をしようという話です。
2.投資を見送る

自信のある投資でも、あえて投資を見送るということ。
私の経験上、100%自信のある投資でも、負けるときがあったからです。
「運が悪い」や「自分がバカ」など、理由はさまざま。
株式投資は見逃し三振がない野球の試合に似ている。
すべての球をスイングする必要はない。
狙い球が来るまでいくらでもストライクを見逃すことができるのだ。
ウォーレン・バフェット
引用 『バフェットの教訓』 No.111 著者 メアリーバフェット&デビッド・クラーク 出版 徳間書店
株式投資は、パソコンを動かす指、投資判断する頭が動けば、一生できると言われます。
長い投資人生です。
多少、目の前の投資案件をスルーしても、いい投資案件はまた出てきます。
勝率120%の投資案件が出るまで、投資を見送ってもいい。
一生のうちに必要となるのは、ほんの数度の正しい行為である。
山ほどのまちがった行為を連発しないかぎりにおいては
ウォーレン・バフェット
引用 『バフェットの教訓』 No.68 著者 メアリーバフェット&デビッド・クラーク 出版 徳間書店
さらに、引用しますと、
ウォーレンは投資ビジネスを始めて間もないころ、正しい決断を数百回下しつづけるのは不可能であるという結論に達した。
だからこそ、絶対にまちがいないと確信できる事業だけを投資対象とし、少ない対象に多額の資金を投入する手法をとったわけだ。
引用 『バフェットの教訓』 著者 メアリーバフェット&デビッド・クラーク 出版 徳間書店
実際にやってみた感想としては、ディフェンシブ投資は、リターンは少なくなります。
ただ、恐怖心をもてば用心深い投資となり、どんな投資環境でも「生き残る」可能性は高いです。
「イヤな予感」はあてにできる?
直観は説明できるのであれば信頼できる
引用 『マネーの公理』第7の公理 直観について
何年か投資を続けて、投資の経験を積む。
経験豊富からくる、悪いほうの「直観」。

嫌な予感がする・・・
けっこうバカにはできないとのこと。
投資家に評判がよい「マネーの公理」。
要約しましたので、ご興味があればご覧ください。
-
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ディフェンシブ投資をするために、無理せず、ときにはあえて投資を見逃すことも大事という話です。
3.上げ相場に気を付ける

下げ相場より、上げ相場の方が危険が高い。
上げ相場での周りの熱狂に、慎重な投資をしている者も、ついつい乗せられてしまうからです。
ほかの人々が思慮に欠ける行動をとればとるほど、われわれ自身はより思慮深い行動をとらねばならない
ウォーレン・バフェット
引用 『バフェットの教訓』 No.71 著者 メアリーバフェット&デビッド・クラーク 出版 徳間書店
さらに、引用しますと、
ウォーレンの場合は、市場が強気相場へ突入すると、投資先の選定をこれまでより慎重に行うようになる。
この手法をとっているかぎり、周りの興奮の渦に巻き込まれる心配はない。
引用 『バフェットの教訓』 No.71 著者 メアリーバフェット&デビッド・クラーク 出版 徳間書店
上げ相場では、誰もが株の天才
上げ相場では、多くの人が簡単に利益を得ることできます。
次第に熱狂が熱狂を呼び、市場は過熱。
恐ろしいのは、「リスクがない」と感じるときが一番危ない。
周りが、大儲けしている。
自分だけが、ディフェンシブ投資をして、儲けが少ないとき。

自分はバカではないのか?
正しい投資姿勢でも、周りの影響でさまざまなことを考え始めるものです。
たとえば、2021年コロナバブル
2020~2021年 世界的なコロナの影響で、
- 巣ごもりで、IT企業は大儲け
- 金融緩和で株にお金が大量に流れ込む
- コロナ後のリベンジ消費の期待
投資をしない人はバカ
そんな声も聞こえてきました。
2022年には一転。
非常に不安的な市場となりました。
2021年の上げ相場で、過剰なリスクを負ったり、わきの甘い投資をしていた方は、2022年には大損しています。
インデックス投資は、長期で見れば右肩上がりだ!
という意見もありますが、
- 右肩上がりになる可能性が高いだけ。絶対ではない
- 「後に上がるから」は、いい加減な投資をしていい理由にはならない
我々がすべきことは単純だ。
他人が強欲なときに臆病になり、他人が臆病なときに強欲になりさえすればいい
ウォーレン・バフェット
引用 『バフェットの教訓』 No.81 著者 メアリーバフェット&デビッド・クラーク 出版 徳間書店
有名なバフェットの名言。
上げ相場での振る舞い方は、この短い言葉を胸にしっかり刻んでおくだけでいいです。
上げ相場は危険。
ディフェンシブ投資においては、特に気を付けようという話でした。
まとめ

この記事では、「投資で一番大切な20の教え」17章 ディフェンシブに投資する を要約しました。
まとめ
投資家は、「儲け」「損失回避」をどうバランスを取るか、決断しなければならない。
優れた投資家になるためには、「守り」が重要な要素となる。
より高いリターンを求めるならば、高いリスクを受け入れる必要がある。損失を回避するだけでは、ダメなのだ。
ディフェンシブな投資とは、「恐怖心をもって投資せよ」ということだ。
適切な「誤りの許容範囲」にこだわる。なぜなら、状況が悪化して、その影響を受けずに済む可能性を高めることになるからだ。
実践していることは、
- 株が紙くずになることを想定する
- 投資を見送る
- 上げ相場に気を付ける