投資で一番大切な20の教え

【要約】投資で一番大切な20の教え 第9章振り子を意識する

「投資で一番大切な20の教え」って有名な本。

サクッと読める要約ないかな?

もう少し詳しい要約した記事ないかな?




このように、お考えではありませんか?



 この記事でわかること

「投資で一番大切な20の教え」の9章要約から

・ マークスが極めて重要視している、投資における「振り子」を理解する

・ 「振り子」を学ぶことで、どのように投資戦略に生かすか




この記事の信頼性

「投資で一番大切な20の教え」という本の要約記事となります。

著者は ハワード・マークス

ウォーレン・バフェットも一目置く投資家として有名。

バフェットいわく、「ハワード・マークスからの顧客向けレターは、真っ先に読む」とのことです。

オークツリー・キャピタル・マネジメントの会長兼共同創業者

オークツリー・キャピタル・マネジメントは、ロサンゼルスを拠点とした投資会社で、運用資産は8000億ドル以上。

高利債投資や不良債権への投資を得意とする。

ウォートン・スクールにて金融を学び、シカゴ大学にてMBAを取得。


引用 アマゾン 商品紹介ページ 「投資で一番大切な20の教え」より




この記事を書いた人

✔ 株式投資歴10年

✔ 国内外個別株、インデックス投資

✔ 投資関連本は山ほど読んで勉強しています!






投資で勝つには、著名投資家の本で学ぶことが一番の早道です。

しかし、投資本がたくさんあり、有益なのか分かりづらいという問題があります。


そこで、「投資で一番大切な20の教え」を紹介します。

・ バフェットがこの本を大絶賛。

 大量購入してバークシャーの株主総会で配布したから

・ 世間でも「名著」と名高いから

・ 私自身も読んでみて、稀に見る有益な投資本だと考えるから




※ ご参考までに、アマゾンでの評価は★4つ(387件)




本記事は、「投資で一番大切な20の教え」要約です。


いろいろな要約記事をネットで拝見しました。

「投資で一番大切な20の教え」は、投資中級者向けの本です

多くの要約記事では、難しいものを大変にわかりやすく説明されています。


「投資で一番大切な20の教え」を繰り返し読んでいる者としては、

もう少し詳しく要約したほうが、読者にもっと有益なのでは?

と感じました。


なぜなら、本文を読んでみると、投資家にとって、極めて有益な言葉が頻繁に出てくるからです。

そのような言葉のシャワーを、読者が浴びることを大事にしながら、要約しました。

最初、本屋で「はじめに」を立ち読み。

体にビビッときました、「これはすごい名著だ!」と。




本書を「投資のバイブル」として、繰り返し読んできました。

すごくいい本だけど、その都度最初から読むことは時間がかかるなぁ・・・

かといって、ネットの要約記事を読むと端折りすぎて物足りないし・・・




そんな悩みがありましたので、同じような悩みのある方のお役に立てれば幸いです。


本記事をご覧いただければ、こんなメリットがあります。

・ 「振り子」理論を学ぶことで、投資で大負けすることを防ぐこと

・ 投資において極めて重要でありながら、他ではあまり多く語られない「振り子の挙動」を学ぶことができる




要約

第9章 振り子を意識する

投資家は、

・ すべてが順調で価格が高騰しているとき、慎重さを忘れ、買いに殺到する

・ 市場が混乱に陥ると、資産はバーゲン品となり、リスクを取る意欲を完全に失い、売りに殺到する


この繰り返しは、永遠に続く。






投資におけるサイクルは、永遠に繰り返す

揺れ動く投資家の姿勢と行動は、振り子に似ている。


投資における振り子の両端は、

・ 「陶酔感」と「沈滞感」

・ 「好材料への歓喜」と「悪材料に対する強迫観念」

・ 「過大評価」と「過小評価」

であり、その間を揺れ動く。


また、振り子の動きは、以下のような特徴をもつ

・ 軌道の一端から一端へ休みなく動き続けている

・ 振り子の軌道の中心点は、「平均的な」位置。

  しかし、その位置に振り子がいる時間は短い

・ 一端に近づけば、いつか反転する

一端に向かう動きこそが、もう一端に戻るためのエネルギーとなる


投資家のリスクに対する姿勢の振り子が、どこの『位置』にあるかは、特に重要な問題である。

なぜなら、投資家のリスク回避の度合いが不適切だと、バブルや暴落を引き起こすからだ。


投資家が、リスク回避思考を失うと、バブルを生む。

投資家の行き過ぎたリスク回避思考は、暴落を生み、資産がバーゲン価格であっても買わなくなる。


投資家のリスクに対する姿勢の振り子の『動き方』は、すべての振り子の中でも特に影響力が強いものだ。

なぜなら、振り子が軌道の一端に達するような極端な状況が生じるからである。


例を挙げてみよう

・ 2005~2007年 すべてが順調な時期

  リスク回避思考がなくなり、投資家は資産を買いあさった

・ 2007年後半 一転して信用危機が深刻化

  投資家は、過度に不安を募らせて売りを加速。




この例から分かることは2つ

・ 振り子が、軌道の一端からもう一端へと激しく揺れ動くこと

・ ほとんどの人が間違ったタイミングで、間違った行動を取るのを繰り返す




投資家は、

・ すべてが順調で価格が高騰しているとき、慎重さを忘れ、買いに殺到する

・ 市場が混乱に陥ると、資産はバーゲン品となり、リスクを取る意欲を完全に失い、売りに殺到する

この繰り返しは、永遠に続く。




何が起きているか認識し、理解すれば利益を上げることができる

強気相場に至るプロセス、弱気相場に至るプロセスを考えてみよう。


強気相場の3段階プロセス

1. 先見の明がある一握りの投資家が、状況がよくなっていると考え始める

2. 次に、多くの投資家が実際に状況がよくなっていることに気づく

3. 最後に、すべての人が状況は永遠によくなりつづけると思いこむ(サイクルの存在を無視する)




弱気相場の3段階プロセス

1. 思慮深い一握りの投資家が、強気相場の中にあってそれがずっと続かないと認識する

2. 次に、多くの投資家が状況が悪化していることに気づく

3. 最後に、すべての人が状況が悪化の一途をたどると思いこむ




この2つのプロセスに関して重要なのは、投資家は何が起きているのかを認識すること。

そして、それがどのような結果をもたらすのか理解している人にとって、儲かる機会が生じるということだ。




すべての出来事や機会は一連の流れの中で生じるのであり、どれも独立して起きるものではない。

すべては何度も繰り返されるパターンを構成する要素であり、それを理解すれば、利益を上げることができる。




振り子の挙動を理解した者は、大儲けする可能性がある

「投資家心理の振り子の動き」と「景気と市場サイクル」は、性質がよく似ている。

また、両者は、共に非常に重要であり、重大な教訓を示している。


「強欲」「恐怖」相反する要素を軌道の両端に持つ振り子は、

・ 振り子の中心点にいる時間は、短い

・ 両端を行き来する主な原因は、投資家心理

・ 振り子の一端にとどまることや、一端に向かって進み続けることはない

・ 投資家心理が極端な方向に振れると、反対側へ戻ろうとするエネルギーが生じる

・ たいていの場合、一端からの戻るときは、「早く」「短い時間」で起きる




振り子では、「誰にも分からないこと」が存在する。

・ 振り子の軌道がどこまで揺れ動くのか

・ 何が原因になって、振り子の振動が止まり、反転するのか

・ 振り子の反転はいつ起きるのか

・ 振り子が反転して、どこまで揺れ動くのか




行き過ぎた相場の動きは必ず反転する。

振り子が永遠に一方向に進む、一端にとどまり続けると考えるものは、大損する。

一方、振り子の挙動を理解している者は、大儲けする可能性がある。




まとめ

いかがでしょう?

まとめてみます。


✔ 揺れ動く投資家の姿勢と行動は、振り子に似ている

✔ 振り子の動きは、よい時と悪い時の2つの両端を行き来することを永遠に繰り返す

✔ この2つのプロセスに関して重要なのは、投資家は何が起きているのかを認識すること

強気相場の3段階プロセス

1. 先見の明がある一握りの投資家が、状況がよくなっていると考え始める

2. 次に、多くの投資家が実際に状況がよくなっていることに気づく

3. 最後に、すべての人が状況は永遠によくなりつづけると思いこむ(サイクルの存在を無視する)




弱気相場の3段階

1. 思慮深い一握りの投資家が、強気相場の中にあってそれがずっと続かないと認識する

2. 次に、多くの投資家が状況が悪化していることに気づく

3. 最後に、すべての人が状況が悪化の一途をたどると思いこむ




✔ 「振り子がいつ反転するか」「何が原因で反転するか」など振り子には、分からないことがある

✔ 振り子の挙動を理解している者は、大儲けする可能性がある

-投資で一番大切な20の教え