
ピーター・リンチから見た、バフェットってどんなかんじ?
この記事では、ウォーレン・バフェットの投資術を解説した本、『バフェットの法則』を紹介します。
内容としては、ピーター・リンチが書いた「終わりに」を要約した記事となります。
世界屈指の著名投資家 リンチによるバフェット分析。
投資家にとって、非常に勉強になるところが多い文章となります。

この記事で分かること
- ピーター・リンチってどんな人?
- ピーター・リンチ 「終わりに」 要約
この記事の信頼性
- 「バフェットの法則」という本を丁寧に要約
- 筆者 ロバート・G・ハグストロームさんは、長年のバフェット研究家
- ロバートさん自身、バフェット投資術を使ったファンドを運用
筆者の言葉を、大切に丁寧な要約を心がけました。
この記事を書いた人

- 株式投資歴10年。バフェット本読書歴9年。
- 大損してバフェット投資術に出会う
- バフェット投資術実践中
この記事を読むメリット
- ピーター・リンチが、バフェットをどう見ているか分かる
- ピーター・リンチによる、簡単な投資の教科書となる文章が読める
Contents
ピーター・リンチってどんな人?

ポイント
- マゼラン・ファンドを、「世界最高の投資信託ファンド」に育てた
- 投資家平均利回りは29.2%は、バフェットと肩を並べるほどの利回り
- 「ピーター・リンチの株で勝つ」という投資本の作者。名著と名高い
アメリカの投資家。
1977年~1990年 ファンドマネージャーとして「マゼラン・ファンド」を運用。
平均29.2%の年間リターンを達成。
株式での平均利回りは5%ほどですから、比較すると凄さが分かります。
これは、S&P500株価指数を一貫して2倍以上のアウトパフォーム(成績)である。
マゼラン・ファンドを世界最高の投資信託ファンドにした立役者。
ピーター・リンチがマゼラン・ファンド運用担当者であったのは、13年。
マゼランファンドの運用資産は、1,800万ドルから140億ドルに増加した。

「テンバガー」(10倍株)という言葉は、ピーター・リンチが名付け親。
著書 「ピーター・リンチの株で勝つ」は投資本の名著として有名。
多くの投資家のバイブルと言われる。
参考までにどうぞ。
ピーター・リンチ 終わりに 要約

ポイントを5つにまとめました。
ポイント
- ピーター・リンチは、実際にバフェットに会ったことがある
- ピーター・リンチから見たバフェットは、「非常に熱心」な人
- ピーター・リンチから見た、一般の投資家がバフェットの投資術の取り入れ方
- バフェットは、バークシャーの株主だけでなく、広く一般の投資家の向上にも寄与している
- 「株で富を築くバフェットの法則」について
ピーター・リンチは、実際にバフェットに会ったことがある
1989年初め、ピーター・リンチのもとにバフェットから電話があった。
内容は、「ピーター・リンチの本に感銘を受けたので、バークシャーの年次報告書に引用させていただきたい」
ピーター・リンチは快く快諾して、後日バフェットのいるオマハへ行く約束をした。
その6か月後、ピーター・リンチは、オマハにてバフェットと会った。
ピーター・リンチが、バフェットと過ごしたオマハでの時間は、以下のとおり。
- バフェットは、ピーター・リンチをオフィスの隅々まで案内してくれた
- コンピューターや株価表示の端末はなかった
- 近所のレストランで、バフェットはステーキをごちそうしてくれた
- そこでの会話は、子供のころの話から二人が投資した企業の話
- バフェットは、バークシャーの話も丁寧に説明してくれた

ピーター・リンチは、最初、バフェットからの電話を、偽物によるいたずら電話と思ったそうです。
電話を出て「おたくは、どこのバフェットさん?」「オマハのバフェットです」(やべぇ、本物だ!)
ピーター・リンチから見たバフェットは、「非常に熱心」な人

ピーター・リンチは、バフェットという人を知るために、徹底的に調べた。
ピーター・リンチから見た、バフェットという人は以下のような人。
多くの人に会って話を聞き、山のような書類にも目を通す非常に熱心な人
きちんとした投資哲学をもち、忍耐力、柔軟性、勇気、自信、そして決断力を併せ持つ
確率や賭けに強い
証券取引業務の豊富な経験があるし、保険、再保険など高いリスクを負った仕事にも携わってきた
損失の可能性が低く、大きな成果を期待できるときには、リスクを冒すことをいとわない
バフェットは決断が速い。投資案件を2分で判断が下せるし、大きな投資案件でも時間をかけたりしない
バフェットは、トップ経営者に自分から電話をかけることはないが、彼らの方からの電話は歓迎している
スピーチ術とコンピューター使用法習得から見ても、バフェットは並々ならぬ向上心と何にでも適応していこうとする強い意欲の持ち主
ピーター・リンチが語る「投資について最も重要な要素」は、以下の3点。
- 企業の本質的価値を確定すること
- 適正な価格、あるいはそれよりも割安な値段で買うこと
- 現在または将来の株式市場全体の動きなどどうでもよい
バフェットは、コカ・コーラやGEICOの株で投資額を何倍にもして成功させた。
ピーター・リンチから見た、一般の投資家がバフェットの投資術の取り入れ方

ポイント
- 自分の理解できない業種や、自分が強くない分野に手を出さない
- 的中率はそれほど高くなくてもよい
- 事実と財務状況を調べ、企業の将来性を評価して、すべて気に入ったら買えばよい
とにかく、バフェットは自分の理解できない業種や、自分が強くない分野に手を出さない。
これは、すべての投資家にもできることだろう。
時間をかければ、自分の仕事に関係あるか、あるいは進んで調べられる業種の中に得意分野を見つけてることができる。
さらに、それを広げ深めることができるだろう。
的中率はそれほど高くなくてもよい。
バフェットの言葉を借りよう。

40年の経験で、重大な成果をもたらしたのは12回の決断だけ
持ち株を数社に絞れば、リスクを大いに軽減できる。
ただし、調査を慎重に、そして完全を期して行うことという前提がつく。
本書で数回にわたって明確に示されている方針
- 一時的に業績不振に見舞われている企業に投資する
- 株式相場全体の不振によって株価が割安になっている企業に投資する
- 優良企業に限る
相場の動向や、経済、金利、政局の見通しなどに気を配ることはない。
そのような予想で生計を立てている人に無駄なお金を払うことはない。
事実と財務状況を調べ、企業の将来性を評価して、すべて気に入ったら買えばよい。
多くの人の投資法を見ていると、ろくに手の中のカードを見もしないで1晩中ポーカーをしているのも同然だ。
バフェットは、バークシャーの株主だけでなく、広く一般の投資家の向上にも寄与している

ポイント
- ビジネス一般(とくに投資)について、書いたり教えたりすることを楽しんでいる
- バフェットの書くアニュアルレポート(年次報告書)は、投資の教科書
- バフェットの書くアニュアルレポートは、毎年書かれるので「シリーズ物」として読み続けよう
バフェットは、ビジネス一般、とくに投資について、書いたり教えたりすることを楽しんでいる。
若いころのバフェットは、教師をしていた経験がある。
バークシャーのアニュアルレポートは、以下のようなことが書いてある。
- 保有株の状況、新規の投資、保険ビジネスの話
- バークシャーの投資基準、業種の選定基準
- 豊富な実例、示唆に富んだストーリーを盛り込んで株式投資でなすべきことやしてはいけないこと
バフェットの書くアニュアルレポートが、「投資についての教科書」になる。
毎年書かれるアニュアルレポートは、「シリーズ物」と似たものと考えればよいだろう。
「株で富を築くバフェットの法則」について
ピーター・リンチから見て、この本では、以下のことが書いてある。
- バフェットの歩み
- バフェットの投資術、投資法。加えてその過程で出会った人々について
- バフェットの投資実績の主なものについて、決断にいたったいきさつも詳しく解説
- 絶えず安定的に収益を上げてきた1人の投資家の思考方法、投資哲学が記載されている
ポイント
バフェットの使った手法は、誰でも使えるもの、資産の多少に関係なくすべての投資家が手に入れることのできるものである。
まとめ:【リンチ分析】バフェットの投資手法は、誰でも使えるものだ

この記事では、バフェットと肩を並べると言われる著名投資家 ピーター・リンチによる「バフェット分析」をご紹介させていただきました。
ポイント
バフェットの使った手法は、誰でも使えるもの、資産の多少に関係なくすべての投資家が手に入れることのできるものである。
『投資で一番大切な20の教え』で有名な「ハワード・マークスから見たバフェット」も要約しました。
よろしければどうぞ。
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ハワード・マークスによるバフェットの10の成功要因(バフェットの法則序文要約)
この記事では、ウォーレン・バフェットの投資術を解説した本、『バフェットの法則』を紹介します。 内容としては、序文(ハワード・マークスによる分析、バフェットの10つの成功要因)を要約した記事となります。 ...
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DVDもあります。